18世紀の農業革命

こちらでは、18世紀ヨーロッパで興った、農業革命について説明します。人類史の中で、劇的な農業生産向上を起こし、農村社会の構造を変えた重要な出来事です。

農業革命の概要

農業革命では、農法と農業経営の2つにおいて大きな変化が起こりました。

農法の変化:西洋では、中世から三圃制農業(土地の地力低下を防止するため、3年に一回土地を休ませる農法)が中心に行われていました。しかし18世紀のイギリスで、これに代わり、同じ土地に別の性質を持つ複数の農作物を植え、数年に1回のサイクルで作る「輪作法(ノーフォーク農法)」が生み出されました。これにより連続して土地を利用できるようになり、生産性が向上しました。

また、土地の所有者を明確にして独占的に利用する「囲い込み」が行われ、農業経営がジェントリーと呼ばれる下級地主層から資本家に変わりました。資本家は地主から土地を借り、賃金労働者を雇って農民として働かせました。資本主義的な農場経営が中心となっていったのです。

産業革命へのつながり

農業革命と産業革命は、互いに影響しあっています。農業革命で生産性が向上した結果、人口革命と呼ばれる大幅な人口増加を引き起こしました。その結果全体の労働人口が増え、産業革命を起こす要因の1つとなりました。

産業革命により経済が発展すると、都市の人口はますます増え、さらなる食料供給が必要となりました。その需要を満たすために、農村ではさらなる生産性の向上が求められ、第二次囲い込みが行われるなど、農業の形態もますます近代化していたのです。